CIRJE Conferences 2009

The sixth joint conference of Seoul National University and University of Tokyo, Issues of Economic Policy: Theory and Evidence

  • オーガナイザー:
    ソウル大学経済研究所
    日本経済国際共同研究センター
  • 2009年11月13日
  • 東京大学大学院経済学研究科学術交流棟(小島ホール)2F小島コンファレンスルーム
  • プログラム

CIRJEは、ソウル国立大学の経済研究所(Institute of Economic Research)と毎年、経済政策に関するコンファレンスを開催しており、本年が6回目となる。この交流会議では、これまでもミクロ計量分析、経済発展、都市経済など幅広いテーマで国際会議を開催してきた。本年は、グローバルな経済危機下において、適切な制度設計やポリシーのあり方を中心に議論を行った。ソウル国立大学からは、Yoon-Jae Whang, Keunkwan Ryu, Dong-Hyun Ahn, Young Sik Kim, Youngsub Chunの5名が来日し、報告・討論を行った。日韓が今日抱える経済問題を、短期的な観点ではなく、中長期的な観点から議論されるなど、活発な討論が展開され、貴重な学術交流が実現したといえる。今後も、CIRJEとソウル国立大学の経済研究所は、さらなる連携を深めていくことが会議の終わりに確認された。

金融危機後のアジア経済の展望

  • 主催:東京大学大学院経済学研究科附属日本経済国際共同研究センター
  • 協賛:大和証券グループ
  • 後援:日本経済研究センター
  • 2009年10月26日
  • 東京大学安田講堂
  • プログラム

日本経済国際共同研究センター(CIRJE)は、2009年10月26日、大和証券グループの協賛で、東京大学安田講堂においてシンポジューム「金融危機後のアジア経済の展望」を開催した。シンポジュームでは、Scott Rozelle教授(スタンフォード大学)および伊藤元重教授(東京大学)による基調講演に加えて、植田和男教授、武藤敏郎氏(大和総研理事長)、河合正弘氏(アジア開発銀行研究所所長)によるパネル・ディスカッションが行われた。アメリカの金融危機に端を発する世界同時不況は、各国に深刻なダメージを与えた。当初は金融危機の影響が軽微であると考えられていたアジア諸国もその例外ではなく、日本をはじめアジア各国は、輸出の落ち込みによってきわめて深刻な不況を経験した。シンポジュームでは、世界同時不況の原因やその背景を振り返りながら、さまざまな角度から金融危機後のアジア経済のあるべき姿を展望し、将来の道筋を探求した。なお、シンポジュームは、日本経済研究センターにも後援いただいた。

Spatial Economics Workshop in Tokyo

  • オーガナイザー:田渕隆俊
  • 2009年9月19日
  • 東京大学経済学研究科棟3階第3教室
  • Conference Program

東京大学において、2009年9月19日にSpatial Economics Workshop in Tokyoが開催された。空間経済学に関する最先端の論文4本が報告され、20人の参加者のあいだで活発な議論が展開された。Robert Helsley (U. C. Berkeley) は、都市郊外のスプロール化と都心のスラム化に関する統合理論の報告を行い、Yves Zenou (Stockholm) は、労働市場と自動車保有における人種間格差に関するモデル分析に関して報告した。Shin-Kun Peng (Academia Sinica) は、多国籍企業の生産活動がどこで行われるかに関する理論を展開し、Michael Pfluger (Passau) は、経済地理学モデルの枠組みで補助金競争のモデル分析を行い報告した。積極的な討論を通じて、参加者のあいだで多様な知識と新しい発想が交換された。