CIRJE Conferences 2023

Tokyo Labor Economics Workshop: One-Day Conference

オーガナイザー Suk Joon Son, Daiji Kawaguchi
日程  
会場  
概要 2024年3月8日、東京労働経済研究会が東京大学で開催され、盛況のうちに終了した。ワークショップでは、教育、労働市場、健康についての洞察に満ちたセッションが行われた。午前中のセッションでは、学校選択のダイナミクス、教育におけるピア効果、子供の不平等など、重要な教育研究について掘り下げた。午後のディスカッションは労働市場のトピックに移り、工場の自動化、反スエットショップ活動、公的年金制度がそれぞれ地域の労働市場、賃金分布、短期死亡率に与える影響に焦点を当てた。関連する分野で活躍する研究者たちが一堂に会したことで、それぞれの研究に対するフィードバックや新しいアイデアの交換が活発に行われ、労働経済学の分野に大きく貢献した。

ジャパニーズ・エコノミック・レビュー カンファレンス「日本とアジアにおける人口動態とウェルビーイング」

オーガナイザー 澤田康幸(経済学研究科教授)
日程  
会場  
概要  

Navigating Commodities: Production, Markets, and Consumption in History

オーガナイザー 山本浩司
日程  
会場  
プログラム Click Here
概要 「Navigating Commodities: Production, Markets, and Consumption in History」と題したシンポジウムを、2023年11月18日から19日にかけて、東京大学本郷キャンパスの小島ホール(カンファレンスルーム)において開催した。このシンポジウムは、米などの必需品からスキンクリームのようなより現代的商品に至るまで、様々なコモディティを専門とする歴史家たちを集めたものである。いずれの発表も、異なる時代や地域の文脈における商品の歴史が、狭義の「市場」を通して流通しながらも、広い意味で権力・知識・社会変化と密接に関わり合っていた様子を探求するものであった。経済史や経営史、文化史、帝国史、グローバル・ヒストリーなど様々なジャンルの史的研究を横断しながら多様な商品とそれを取り巻く世界を理解することができた。
今回のシンポジウム開催にあたっては、当初の予想を超える160件以上の応募を受け、日本、アメリカ、ヨーロッパ、インド、イタリア、中国、マレーシア、香港など世界中の研究機関から、博士課程学生から研究員、教員に至るまで様々なキャリア段階にある14人の研究者を招待することができた。発表は、以下の4つのパネルを通して組織された:「Nature as Commodity: Plants, Sea, and Environment」、「Textiles and Transformations: From Local Craftsmanship to Global Markets」、「Consumable Commodities and Cultural Adaptations: Tea and Rice in East and Southeast Asia」、そして「Objectification and Representation: Commodities and Bodies in Social and Political Contexts」である。また、東京大学大学院情報学環・学際情報学府所属の久野愛教授によって、現代の日本とアメリカにおける美的感覚と資本主義の関係をめぐる歴史について、素晴らしい基調講演が行われた。2日間の会議は、多様な商品に関する優れた研究を知り、今後の共同研究へと繋がり得るネットワーキングの場を提供した。二日とも、40名近くの参加者に恵まれ、主催者、発表者、聴衆全てにとって有意義なものとなったといえるだろう。最後にコンファレンス支援をしてくださったCIRJEのスタッフに御礼を記して成果報告としたい。

日韓学生フォーラム

オーガナイザー 古澤泰治
日程  
会場  
概要 日本からは、東京大学(澤田ゼミ、古沢ゼミ)、早稲田大学から2ゼミ、慶應義塾大学、そして学習院大学、韓国からはSeoul National University, Yonsei University, Korea University, Ehwa Womans Universityの合計10グループの学部学生が集まり、各自の研究を報告した。とても活発な討論が行われ、日韓の学生が交流するというだけでなく、研究会としても非常に有意義なイベントとなった。

実証論文レプリケーション・ワークショップシリーズ

オーガナイザー 澤田康幸、古川知志雄
日程  
会場  
概要 アメリカ経済学会誌の初代データエディターLars Vilhuberコーネル大教授を9月12日~20日にかけて招へいし、「実証論文レプリケーション・ワークショップシリーズ」を開催しました。実証研究の信憑性を担保するために、再現可能性は長く重要な課題として認識されてきました。2019年以降、アメリカ経済学会誌で掲載論文のデータとコードを確認するデータエディター制度が導入されたことにより、より実践的な関心が高まっています。このワークショップシリーズは瀧井克也(大阪大学)、関麻衣(立命館大学)、深井太洋(筑波大学)の協力で企画され、2回の講演(東京大学、関西大学開催日本経済学会秋季大会)および2回のトレーニング・ワークショップ(大阪大学、東京大学)を開催し、それぞれ20~30名ほどの参加者が集まりました。
ワークショップ全体として、論文再現性の課題に関する理解を深め、また具体的な技能を学ぶことを目的としました。講演では、(1)論文再現性の議論の歴史をふり返り、(2)近年の制度の変遷を紹介し、(3)レプリケーションパッケージが公開されている論文の例を説明した上で、(4)具体的に必要だと思われる今後の研究インフラ整備を提案されました。トレーニング・ワークショップでは、(1)再現可能性となるためのプログラミングの心得や(2)異なるコンピュータで分析結果を再現するための環境設定について学んだ上で、(3)日本における実証研究の再現性向上のための取り組みについて参加者全員で話し合いVilhuber先生から助言をいただきました。

Infrastructure and Urban Development in the Developing World / Using Remote Sending Data and Machine Learning Algorithms for Accessibility Indicators of the SDGs

オーガナイザー 澤田康幸
日程  
会場  
概要 8月22日と23日の両日、アジア開発銀行(ADB)と共同で、「発展途上国におけるインフラと都市開発」と題する会議を開催した。この会議において、ペンシルバニア大学のジャイルズ・デュラントン教授、スタンフォード大学のメラニー・モーテン教授、京都大学の森知也教授をはじめとする国際的に著名な学者を招待した。また、8月24日には、「持続可能な開発目標(SDGs)のアクセシビリティ指標のためのリモートセンシングデータと機械学習アルゴリズムの活用」と題したワークショップを併催し、政策立案者や実務家も参加した。これらのイベントでは、活気・洞察に満ちた議論が行われ、成功のうちに開催された。