CIRJE Conferences 2022

JADE/CEPR/TIME/CIRJE Development Economics Conference

オーガナイザー 澤田康幸
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概要 開発経済学会、Centre for Economic Policy Research(CEPR)、Trinity Impact Evaluation Research Centre(TIME)とCIRJEの共催で最新の開発経済学の研究に関するカンファレンスを開催しました。開催前日にはLondon School of EconomicsのOriana Bandiera教授とRobert Burgess教授両名による “The Wealth of People: from Individual Poverty to Macro Growth”と題したチュートリアルセッションが開かれました。翌日からの会議では、開会にあたってHarvard Kennedy SchoolのEliana La Ferrara教授と小樽商科大学の松本朋哉教授から挨拶があり、その後長時間(40分間)の発表論文10本と短時間(20分間)の発表論文7本からなる17本の研究報告が行われました。そのうち12本は海外の大学や国際機関の研究者によるもので、日本国内の大学研究者からも5本の発表がありました。労働市場、ソーシャルメディアと政府の行動、ジェンダーと政治参加、歴史的データを使った現代都市の考察、社会規範の変化、衛星写真を使った経済活動の推計、森林保全と経済密度、ロヒンギャ難民流入の影響等、開発経済学における多岐にわたるトピックに関して多様なデータを用いた最新の実証研究が発表され、活発な議論が交わされました。開発経済学会の速水賞が神戸大学の山﨑潤一講師に授与され、不破賞が東京大学の庄司匡宏教授に授与されました。二日間の終日にわたる対面開催の会議で、国際的な研究者ネットワークが構築され、会議は成功裏に終了しました。

Asia Pacific Trade Seminars

オーガナイザー 古澤泰治
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概要 Asia Pacific Trade Seminars (APTS)は、国際貿易を専門とする研究者のフォーラムであり、アジア・パシフィック地域の大学を回りながら年1度のコンファレンスを開催しています。2021年には、6月26日―27日に東京大学が主催し、第16回APTSコンファンレンスがオンラインで開催されました。コンファレンスでは、投稿論文から厳選された51の研究報告がありました。 報告内容は、地域経済統合、オフショアリング、海外直接投資、企業輸出入行動のマクロ経済への影響といった伝統的なものから、時流を捉えた米中貿易摩擦やCOVID-19のグローバル・サプライ・チェーンへの影響を分析したものもあり、幅広いトピックをカバーした質の高いコンファレンスとなりました。報告者も、アジア・パシフィック地域の研究者を中心に、北米やヨーロッパからの参加もあり、高いダイバーシティを確保できました。約80名の参加者は、3つのパラレル・セッション間を自由に行き来しながら、活発な議論を繰り広げました。Zoomでの開催となったため、セッション間の移動はブレークアウト・ルームを移動するだけですみ、利便性は対面開催よりも高かったと言えます。また、セッション間の休憩時間にGather Townでバーチャルに集まる機会を作ったため、参加者が対面に近い交流を楽しむこともできました。
第16回APTSコンファレンスは、オーストラリアのDeakin Universityで開催される予定でしたが、コロナ感染の拡大をうけ、オンラインでの開催となりました。しかし、2020年の開催がコロナ感染の影響で中止となっていたため、参加者は、バーチャルとはいえ久しぶりの再会を喜んでいました。研究に関してカジュアルに情報交換する機会が奪われているコロナ禍で、とてもよい機会を提供することができたと考えています。CIRJEによる資金面や人的サポートのおかげで、この非常に有意義な2日間の日程を無事終えることができました感謝の意を表します。