Workshop "Incentives, Preferences, and Management in Developing and Developed Countries", April 9, 2015
2015年8月3日、無作為化比較実験(Randomized Controlled Trial;RTC)を開発経済学研究に持ち込み、この分野を経済学のトップフィールドに押し上げた立役者である、マサチューセッツ工科大学(MIT)のアビジット・バネルジー教授・エステル・デュフロ教授(同大学ジャミール貧困対策ラボ・J―PALの共同所長)を招聘し、"Poor Economics" in Tokyo: Frontiers of Development Economicsと題するワークショップを開催した。両教授の基調講演に加え、Abu Shonchoy (アジア経済研究所)、澤田康幸(東京大学)、後藤潤(一橋大学)、Minhaj Mahmud(BRAC Institute of Governance and Development)がRCTを中心とする(準)実験的手法を用いた報告を行い、多数参加した聴衆を交えて、ミクロ開発経済学の先端的な討論が行われた。
エコノメトリック・ソサエティ サマーコンファレンス 2015
オーガナイザー:
In-Koo Cho (University ofo Illionis)
Ariel Rubinstein (Tel Aviv University)
松井彰彦 (東京大学)
2015年8月3-7日
東京大学大学院経済学研究科・学術交流棟(小島ホール)
小島コンファレンスルーム

Program
2015年8月3日から7日までの5日間、国際サマースクールを開講した。Invitation Onlyのクローズドなスクールであり、海外より研究者6名、大学院生31名、および9名の国内大学院生を招へいした。
座長はEconometric Society会長経験者のAriel Rubinstein教授が務め、ノーベル賞候補者として話題を集めている日本人研究者、清滝信宏プリンストン大学教授も2回にわたってレクチャーを行った。6名の研究者より世界最高峰の業績に関する報告がなされたほか、大学院生による現在の経済学の最先端の研究が披露された。
IO Conference at University of Tokyo
オーガナイザー:
河合慶 (New York University)
大橋弘 (東京大学)
2015年6月 26、27日
東京大学大学院経済学研究科・学術交流棟(小島ホール)
小島コンファレンスルーム
Program
実証的な産業組織論に関する国際コンファレンスを6月26−27日にかけて開催した。2013年に開催して2回目の開催となる。海外からはJohn Asker (UCLA), Michael Dickstein (Stanford), Igal Hendal (Northwestern), Robin Lee (Harvard), Ariel Pakes (Harvard)、加えてMichal Farbinger (UT), Naoki Wakamori (Manheim), Hiroshi Ohashi (UT)が報告を行い、聴衆を交えて活発な討論が行われた。
途上国・先進国におけるインセンティブ・選好・マネージメント
Organizers:
大湾秀雄(東京大学)
澤田康幸(東京大学)
2015年4月9日
東京大学大学院経済学研究科・経済学研究科棟大会議室

Program
LSEのOriana Bandiera教授、UCLのImran Rasul教授、香港科学技術大学のAlbert Park教授らを招聘し、経済学研究科の澤田康幸教授と社会科学研究所の大湾秀雄教授が“Incentives, Preferences, and Management in Developing and Developed Countries"と題するワークショップを開催した。世界各国におけるCEOの時間配分決定や、日韓におけるマネージメントと生産性の関係、中国における教員のインセンティブ、フィリピンにおける農業労働の生産性、日本における投資家のインセンティブ、ブルキナファソにおける学校運営委員会メンバーの公共財自発的供給行動、ナイジェリアにおける公共サービス供給のマネージメントなどさまざまなテーマについて、マネージメントに関するミクロデータを用いたミクロ実証研究ないしはミクロフィールド実験研究という統一された手法に基づく研究報告が行われた。近年進展の著しい、ミクロデータを用いたマネージメントの経済分析を一貫するテーマとして、広く活発な討議が行われたことは意義深い。